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入れ歯(デンチャー・義歯)

入れ歯とは

何らかの理由で、歯がなくなってしまった場合の治療法の一つです。手術が必要なインプラントや、ブリッジの支台となる歯を削る負担があるブリッジ(削る歯が天然歯の場合)の嫌な方は、入れ歯をご提案しています。

入れ歯には保険内治療、保険外治療のどちらでも選べます。患者さんが納得して使える、お口にぴったり合ったものを一緒に考え、おつくりします。

入れ歯を作る流れ

①入れ歯を作るための型取りをします。お口の中が複雑な方は、患者さまにあったトレー(個人トレー)を作成したのち、再度型取りをさせていただく場合があります。

      1週間後

②噛み合わせの高さをみます。

    1週間後

③入れ歯の仮合わせをします。歯並びなどもみます。

    1週間後

④入れ歯が出来上がります。

⑤歯ぐきに傷などがないか確認のためチェックに来ていただきます。

その後は、使っていて不具合があるときにその都度の調整になります。

入れ歯の種類

保険内入れ歯

バネ(クラスプ)のある部分入れ歯

部分入れ歯は、抜歯後の粘膜に人工の歯がついた床を乗せて支え、残った歯に「バネ(クラスプ)」をかけて安定させるもので、歯がないところが1本だけの場合から、歯が1本しか残っていない場合まで対応できます。
ブリッジは抜いた歯の近隣の歯(支台歯)を削って被せるのに対し、部分入れ歯はバネをかける歯(鉤歯)を少し削るだけですむのが利点ですが、ブリッジは外れたりしにくいのに対し、入れ歯は緩くなって外れやすくなったり、ハリガネで抑えているだけなので、ブリッジに比べて外れやすいのが、欠点です。

また、バネなどによる違和感があり、歯ぐきが下がったことで、食べ物がつまりやすく、入れ歯に食べ物が挟まって傷になってしまうなどの欠点もあります。
そのため、一般に部分入れ歯が選択されるのは、ブリッジで対応できないケース(歯がないところが多い場合など)や、ブリッジが可能でも患者様が「歯を削りたくない」と希望する場合にお作りしています。

バネの部分が金属で出来ているので、大きな口をあけたときなどは目立ちます。

総入れ歯

総入れ歯(フルデンチャー)とは、自分の歯がまったくない場合に使われるのが総入れ歯です。歯が1本も残っていない場合には、入れ歯をするのであれば総入れ歯による治療になります。

保険適応の範囲で作られる入れ歯は、床と呼ばれる入れ歯の土台部分がプラスチック製になるのが一般的です。強度を強くするためにプラスチックを分厚く作り、そのために熱の伝わりが悪かったり装着時は厚みからくる違和感を感じやすいでしょう。

ノンクラスプデンチャー(保険外入れ歯)

人工樹脂のクッション性のある素材を使うため、歯を固定するバネ(クラスプ)がいりません。ハリガネもなく見た目もいいため部分入れ歯を着けていることがわかりにくいです。弾力性のある人工樹脂を使っているので壊れにくく、保険の樹脂の部分入れ歯よりも薄めに作れます。そのため、軽く感じるので違和感が少ないようです。弾力性のある人工樹脂を使っているので、お口の中にフィットしやすい!

部分入れ歯にありがちなバネ(クラスプ)で残存歯を痛めることが保険の入れ歯に比べて少ないです。

金属床入れ歯(保険外)

金属床入れ歯の場合、金属を多く使うことで、強度があります。金属である程度の強度が保てるため、保険入れ歯よりも薄めに作ることができ、違和感や異物感を感じにくい入れ歯をお作りすることができます。また、食物や飲料物の温かさや、冷たさが伝わりやすく、食事をするときに味や温度を感じやすく、食事の美味しさも伝わりやすいでしょう。

入れ歯は最初異物感を感じやすいですが次第に慣れてきます

入れ歯は自然の歯とは違い、あんなに大きいプラスチックの塊を入れるなんて、お口にとっては最初はきっと異物ですよね。違和感があるのは当然です。入れ歯を初めて入れた方は、「こんなものを入れたら食事がしづらい」とおっしゃることもあると思いますが、もう使いこなしている方は、「入れ歯がないと食事しづらい」ときっとおっしゃいます。そりゃ、そうですよね。プラスチックであっても歯ぐきでは噛みきれません。慣れもすごく大切です。入れ歯の異物感や発音は、数か月程度で慣れてくるでしょう。また、頬や舌を噛む、ということも次第になくなってくるでしょう。

入れ歯が初めての方は、みなさん苦労するかと思います。しかし、入れ歯を付けないでいると入れ歯が合わなくなるだけでなく、お口の中以外でも様々な悪影響を及ぼします。

入れ歯をつけてしばらくの間は「慣れる」「調整する」必要があります。ので、ご了承ください。

例えば靴。新しい靴は、疲れやすかったり、痛かったりといった事がありますが、履き続けることで、足に馴染み快適に歩くことが出来る様になりませんか?

入れ歯も同じように食事や話し方に慣れ、痛みがあるときは調整し、徐々にお口に馴染ませることが必要です。また、入れ歯を何個も作製している方でも、歯並び等が変わると最初は慣れずに発音しづらかったりします。これも次第に慣れてくる場合がほとんどです。

噛むということは大切なこと

それよりもさらに大きな問題となるのが、しっかり噛めないことにより「全身の健康を損なう」ことです。口の健康は全身の健康に直結しているため、しっかり噛めなくなることで脳に刺激が伝わらなくなり、脳の活性化、ストレス解消、生活習慣病の予防などの大切な働きが妨げられるようになってしまいます。つまり、しっかりと噛むことが全身の健康を支えるといっても過言ではないのです。「入れ歯に抵抗があるから」や「慣れない」とすぐ辞めず、慣れる努力をしてみてください。